私たちは、患者様の意思と立場を尊重し、確かで新しい知識・技術と優しい心を持って診療に臨み患者様の満足が得られる医療を提供することをめざします。
センター長の挨拶
  センター長  井上 尚英 三菱化学病院
パーキンソン病
療育センター

センター長
井上 尚英
 私自身、神経内科医としてパーキンソン病に出会ってから今年で丁度40年目を迎えることになりました。私がパーキンソン病に関わるようになったのは、恩師である九州大学神経内科の初代教授、黒岩義五郎先生がある日、「君は、パーキンソン病の治療をライフワークとしてはどうだろうか、3年も熱心に取り組めば今だったらきっと日本一の名医になれるよ」と珍しく褒めてくださいました。その意味は、丁度その頃日本にパーキンソン病の特効薬として知られたレボドパの全国的な治験が始まったばかりで、誰にそれを担当させようか迷っておられ、たまたま私にそれをやってみてはということだったようです。

 私どもが、最初に治療にあたった当時は、パーキンソン病の治療薬としては限られた薬剤しかなく、症状の悪化・進行につれて単にその薬剤を増量するしかなく、非常に困った状況にありました。実際にレボドパを治療に使ってみましたところ、そのめざましい治療効果をみた時の感動は一生忘れることは出来ません。神経内科医として極めて恵まれた機会に巡り会えたことに本当に感謝し、嬉しく思っております。

 黒岩教授にお願いして、当時パーキンソン病治療の世界的権威者であったカナダのモントリオール大学のアンドレ・バルボウ教授のもとに留学させて頂きました。そこで2年間ほどパーキンソン病の最先端の医療を学ぶ機会が得られたことは、神経内科医として誇りと思っております。帰国後は、産業医科大学から九州大学で約20年間ほど医学教育を担当することになりましたが、パーキンソン病の治療だけはずっと続けてまいりましたし、患者さんの会や医師会など広く教育・講演活動を続けてまいりました。現在、4つの医療機関で約400名のパーキンソン病患者の治療にあたっておりますがこの度は整形外科医と密に連携してより質の高い包括的な医療を進めて行きたいと考え、三菱化学病院にお願いして、そこを中核としたパーキンソン病療育センターを開設させて頂くこととなりました。ご支援のほどよろしくお願い致します。
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