睡眠時無呼吸症候群について
三菱化学病院・内科医師
浜田 秀孝
スリーマイル島原発事故やチャレンジャー号の爆発などの原因であると
いわれている睡眠障害による社会的損害は非常に大きく、その損害額を
米政府が試算し年間約1億ドルという報告があります。
日本でも新幹線の居眠り運転の原因として睡眠時無呼吸症候群(SAS)
がにわかに脚光を浴びました。SASの原因として睡眠中の気道の閉塞
(閉塞性無呼吸症候群:OSAS)、呼吸自体の停止(中枢性無呼吸症候
群:CSAS)があります。OSASは肥満の人はもちろんですが、やせてい
ても扁桃(へんとう)の肥大した人、小顎の人でもなることがあり、CSAS
は重度の脳血管障害のある人、心不全の人がなることがあります。SAS
の第一の弊害は、眠気が慢性的にあるため仕事の効率が落ち、程度の
差こそあれ事故につながり得るということです。内科的にもOSASの重症
度と脳心血管事故との相関が明らかになり、その原因として交感神経の
亢進(こうしん)(注1)、耐糖能異常(注2)、血液凝固能の亢進(注3)、頚
動脈内膜中膜の肥厚(注4)、不整脈、その他が指摘されています。治療
により日中の眠気が軽減し「元気になった」という患者さんの声をよく聞き
ます。先述の耐糖能異常、血液凝固能の亢進なども治療により改善する
報告や、脳心血管事故を減少させた報告もあります。
三菱化学病院でもこの6月からSAS診療を行っております。下の表で11
点以上の人はSASが疑われますので、当院で検査を受けられて下さい。
脳波と呼吸状態をモニターし、睡眠と呼吸の関係を見ます。睡眠時の検
査ですので、仕事後に入院し起床後に退院することができるため、仕事
を休まないことも可能です。入院費用は3割負担で約28,000円、1割
負担で約13,000円です。あなたが忘れていた良眠を取り戻せるかもし
れません。
■申し込み
三菱化学病院 内科外来
電話093−643−2632
注1:交感神経がたかぶり血圧上昇の原因となる。
注2:糖尿病前状態。
注3:血栓が形成されやすくなること。
注4:動脈は3層から構成され、内から内膜、中膜、外膜という。
内膜中膜の肥厚は動脈硬化の現れであり、頚動脈硬化と
心臓の栄養血管である冠動脈の硬化は相関があり、これ
らの動脈硬化の進行は、脳心血管事故のリスクを高める。
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あなたの最近の生活の中で、次の様な状況に
0 = 眠ってしまうことはない
1.座って読書中 0.1.2.3
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